グローバルレポートGLOBAL REPORT
チリBienvenido a Chile ようこそチリへ
日本からはおおむね30時間かかる少し遠い国、チリはNatural Laboratoryと形容されることもあり、自然がすべて詰まった“ミニ地球環境の実験場”とも言われています。ダーウィンも約3年間に渡り全土を旅したことでも有名な国です。車で数時間走っていると、気候の変化を周囲の景色から感じ取れる貴重な経験もできます。私の住んでいる首都サンティアゴもアンデス山脈を見据えた、緑豊かで近代的な街並みが広がっており、1時間程度でスキー場、チリの定番のワイナリー、そしてビーチにもアクセスでき、週末の余暇を過ごすにはなんでも揃っています。
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首都サンティアゴののどかな公園 -
“グラントーレ・サンティアゴ“としても知られる
64階建ての超高層ビル -
スキー場
人口は2千万人程度ですが、ヨーロッパ(スペイン北部、ドイツ、東欧)からの移民に加えて、近年は周辺国からの移民も受け入れており、多様な文化を構成しています。それを調和する定番がやはりワイン、そしてアサード(炭火焼の肉料理、いわゆるBBQ)です。それに加えて、信じられないくらい安くて美味しいシーフード(特にウニ、ロコスというアワビのような貝のフライ)や家庭料理のパステル・デ・チョクロ(トウモロコシソースのグラタン)もランチの定番です。
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チリと言ったらワインです -
チリの定番料理“アサード” -
ロコスという貝のフライ -
チリの伝統的な家庭料理“パステル・デ・チョクロ” -
チリの定番料理 ウニの大皿盛りとエンパナーダ・デ・ピノ(具入りの包み焼きパン)
さて、私が勤務しているサミットアグロチリは、2014年に設立し、主に輸出作物であるブドウ、チェリー、ナッツ類を生産している大規模農家への農業資材を販売しており、特に主要な取引先である日系農薬メーカーのオリジナル商品をチリの農業形態に合わせて、圃場での評価から登録の取得、販売普及まで一貫した体制で展開しています。それに加えて、近年は農業用のドローンの輸入販売、当社グループとなったバイオ資材の製造販売会社であるBio Insumos Nativa社のBio農薬の取り扱いも拡大しており、現地農業の近代化と持続可能な農業への貢献を目指しています。社員の約半数が地方での活動をしていますので、毎年行っている社員研修(旅行)は貴重なチームビルディングと戦略を共有する機会となっています。私自身も常に現場である圃場に通うことを意識しており、北から南まで色々な圃場を訪問し、作物や病害虫の専門家の方々の意見交換(会食・ワイン飲み)、日本では滅多に栽培されていないヘーゼルナッツや大規模栽培チェリー等を見る機会に恵まれています。世界を感じ、世界の農業に貢献する機会を現場で感じながら日々業務に取り組んでいます。
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サミットアグロチリの仲間たち
南部の湖プコン(山脈への入り口)にて
