グローバルレポートGLOBAL REPORT
インドネシア多様性豊かで活気にあふれた熱い国
スラマッシアン! こんにちは!
赤道直下の南国、インドネシアの首都ジャカルタからグローバルレポートをお届けします。
インドネシアはどこにありますか?と訊ねられた場合、「大体あの辺かなぁ?」とぼんやり想像できると思いますが、もしかすると「バリ島の近くにあります」といった ”とんちんかん” な回答となってしまわれる方もおられるのではないでしょうか。わたくしもインドネシアのビジネスに携わる迄はあまり詳しくは分かっておりませんでした。そんなインドネシアについてどんな国なのかを簡単にご紹介致します。
国土は東西に大変広くて全長5,110kmあります。これは北米(4,500km)よりも長い距離となり、ロシアの約半分となります。西端はスマトラ島の突端にあるバンダアチェから、東端はニューギニア島のメラウケまでとなり地理的には別の国といっても過言ではない感覚を抱きます。南北の隔たりは1,800kmあり、その範囲内に大小13,000もの島が存在します。ジャカルタからフェリーで行けるお気軽なリゾート地に”プロウスリブ”という人気スポットがありますが、直訳すると「千の島」という意味です。それだけ島が多いことを表現しているのだなと感じます(実際は200ほどの島の数のようです)。
次に人口ですが、こちらはご存じの方は多いかとは思いますが現在推計人口で約2億6千万人強となります。日本の倍の人口で平均年齢は29歳ととても若い国となります。労働人口が上昇中であり、まだまだ人口ボーナス期が続いております。このように経済発展の余地が大変高く魅力的な国といえます。
インドネシアといえばイスラム教、という印象が強いかと思います。それもそのはずでして国民の87%がイスラム教徒であり、単一国家では世界最大のイスラム教国家となります。
ですが、イスラム教を国教とはしておらず、他にキリスト教(9%)、ヒンドゥー教(2%)、仏教(1%)と他宗教も認めておりまさに多様性に富んでいます。各教由来による祝日を国民全員で分かちあっている為、そのおこぼれを駐在員たちも享受しております。しかしながら圧倒的大多数であるイスラム教の勢いは強く、一日5回の礼拝の時間を告げる都度に町中を轟かせるアザーンはすでに生活の一部となっております。このスピーカーの殆どが日本製であるのも興味深い事実です。そしてイスラム教の影響が色濃く反映されていると思われるのが酒類に対する規制となります。お酒の販売はされてはいますが、数が限られておりましてまた偉く高い値段で販売されております。日本で手軽に購入できるバーボンウィスキーがインドネシアでは約10倍の値段で販売されており、高くてそうやすやすと飲むことができません。日本のシングルモルトを現地で飲むのは夢のまた夢となります!この環境下で唯一の楽しみはビンタンビールでの乾杯となります(ひと缶約200円)。ビンタンビールはオランダ植民地時代にハイネケンだった工場を国家独立後インドネシアが接収しビンタンビールと名称を変えて製造販売開始したビールとなります。ビンタンは星を意味します。ハイネケンも ビンタンビールも赤い星がラベルにあり親和性を感じさせます。味も甘いのが特徴でこれもハイネケン寄りと思わせます。
話しが脱線しましたが、次にインドネシアの季節についてお話すると、”基本一年中真夏”です。真夏なのですが、ずっと灼熱ということはなく、乾季と雨季が存在します。乾季は通常4月~9月といわれ、雨季は10月~3月といわれています。年によってそれらの長短が変わりますが、日本の会計年度の「上期が乾季」「下期が雨季」と覚えると便利です。雨季のほうが蚊の発生が多くなります。よって蚊取線香の販売も雨季が多くなります。乾季にももちろん蚊は居ますが発生頻度は少なくなります。乾季にはなぜかエアゾール系の蚊取線香とは異なる殺虫剤が売れる傾向があり、これもある種の多様性と勝手な解釈をしております。
インドネシアでは殺虫剤の製造販売に加え、公衆衛生の害虫駆除も手掛けております。経済発展目覚ましいインドネシアでは生活水準の向上とともに衛生観念の水準も高くなってきており、殺虫剤販売、害虫駆除ともに需要が伸びていくことが期待されていますので、これからもインドネシアの皆さんの健康維持や生活衛生向上のため、努めていく所存です。